四方鎌継ぎ (5月7日〜5月15日)

長栄寺420年記念事業に仕事として関わらせていただくことになり、これを機会に作業記録を残そうかと思い立った次第です。

で、作業記録のっけから自分は何も作業していない記録ですが……5月7日〜5月15日にかけて行われた御拝柱の継ぎ工事。珍しい継手ですのでご門徒の皆様、このサイトをご覧になった皆様、是非足を運んで実物をご覧になってください。
施工 : 江崎建設、古賀雅敏(宮大工) / 施工期間一週間。

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柱を慎重に持ち上げる。

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かなり腐食していましたが、切り口からは楠の木特有の香りが。

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事前の見本は「四方蟻継ぎ (しほうありつぎ)」でしたが、より強度が高く難度も高い「四方鎌継ぎ (しほうかまつぎ)」と呼ばれる継ぎ手を施すことに。

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四面同じ柄の継ぎ手。継いだ木材はほんの少し大きめにすることで、強度と、木痩せを考慮するのだそうです。

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四面同じ柄になる組み手の答え。生きているうちに自分がこの断面を見ることはもうないでしょうね。

長栄寺 : 〒832-0037 福岡県柳川市細工町6-2