尺三寸広島型仏壇塗替え

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壁框内幅、一尺三寸(39cmくらい)と、わりと小さい広島型。
今でこそ小型仏壇が主流となってきていますが、尺三も昔は割りと流通した仏壇サイズ。

さて、なぜに寸法を壁框内幅で呼ぶかと言いますと、職人間では、尺六、尺八、二尺、二尺五寸、三尺あたりが職人のいう仏壇規格のスタンダードで、新たに作る場合は壁框内幅を基点に木地師や宮殿師、彫刻師に発注します。もちろん詳細寸法も出しますが、まずは「二尺胴長西をお願いしたいのですが」といった具合で日程などを確認します。概算などの話が通じやすいといいましょうか。
小売店でのサイズは既成品がそうであるように、号数で呼ばれます。号数は宮殿小柱間の幅、御本尊(掛軸)の収まる部分のサイズを指している場合が多く、さらに掛軸は代数で呼ばれ、50代掛軸なら20号仏壇、20代掛軸なら18号仏壇あたり。

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広島型仏壇の特徴のひとつは、壁、下段、上下台輪が一体型の家具的な作り。分解できない作りなので、塗替えるにはちょっと手間がかかりますね。ポリサイト(カシュー系)仕上げにてサーフェーサー下地を。

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蒔絵はそのまま。尺三寸広島型仏壇塗替え、出来上がり。

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