金のゴミ箱が出来るまで(ギャラリー・ルーモ / ロージナ)

11月、福岡市警固のgallery LUMO(ルーモ)にて行われた「となりの本棚展vol.7」。
昨年は天神イムズでも行われたこの本棚展。今回お誘いいただきまして、福岡のプロクリエイターに混じって恐縮ながら参加させていただきました。(gallery LUMO

製作者がセレクトした本と共に展示するという企画展。参加要請から3週間。技法は時短かつある程度の伝統的手法を用い、図柄はギャラリーに合うようなポップさを念頭に製作しました。

DSC_7367

まずはB1パネルを寒冷紗にて補強。

DSC_7376

乾燥後、背景にテクスチャーを出すために地乃粉(粒子が粗い)を。あざとさが出ない程度にヘラ付け跡を残してみる。

DSC_7383

乾燥後、図柄をマスキングして砥乃粉(粒子が細かい)をヘラ付け。こちらは滑らか平坦に。

DSC_7394

研ぎだして、二回目のマスキングの当りをつける。

DSC_7414

重ねたマスキングの段差の厚みをもたせるために乾燥とヘラ付けを繰り返し、研ぎだす。

DSC_7416

水研ぎが乾かないうちにマスキングを剥がす。

DSC_7422

乾燥後、ペーパーでエッジを落とす。

DSC_7430

下地終わり。

DSC_7440

消し箔下は吹付けにて。背景を胡粉で固め、軽く研ぎだして地乃粉のテクスチャを出す。

DSC_7453

箔押漆を摺りこんで、箔押し。金のゴミ箱。

DSC_7499

二日後。古びた感じを出すために箔押し表面に薄く生漆を摺り込み、軽く金箔を剥がす。

DSC_7494

出来上がり。搬入三日前。搬入までに漆の乾きが落ち着くのを待つ。ギリギリ。

DSC_7564

ギャラリー・ルーモでの様子。
今回の金のゴミ箱。イーディという60年代アメリカのポップアイコンの生涯をまとめた本「イーディ」を題材に、彼女が輝いたウォーホルのファクトリーを金のゴミ箱になぞらえて制作しました。無価値と価値。輝くクズ。

IMG_1872

ルーモでの展示を終え、年末より福岡市今泉の美容室rojina(ロージナ)にディスプレイされてます(期間不定)。アップルストア天神から徒歩1分ほどですので、お近くをお通りの際はぜひ眺めていってください。(rojina – across the beauty

伝統的職種は単調さも重要ですが、繰り返しの作業は時として漫然に陥りがち。変わらないことや積み重ねた時間を価値とする事が難しい時代。少し角度を変え客観的に自分の職種(技術)を俯瞰する機会を与えていただくことは、ありがたいなと思った次第です。
足を運んでいただいた皆様、お誘いいただいた(お会いしたことがないにも関わらず!)ギャラリー・ルーモの渕上さん藤本さん。本当にありがとうございました。