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![]() 「箔押し」は金箔を塗装面に張りつけていく作業です。 「生漆(きうるし)」を真綿で拭き上げ(摺り漆)、しばらく置いたのち金箔を貼ります。 摺漆の善し悪しが箔押しには重要で、拭き上げが均一でないと金箔の艶にムラができ、 生漆が多めに残っていたり、摺漆をしてすぐに張ると金箔の艶が損なわれます。 |
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現在では金箔接着専用の箔液など便利なものがありますが、
仏壇のような広い平面ではムラが出やすく、耐久性の面でも摺り漆のほうが優れているようです。
金箔は咳ひとつで簡単にクシャクシャになってしまう代物なので、竹バシを使い慎重に貼っていきます。 軽く貼った後、塗装面と完全に密着させるために真綿で軽く押していくわけですが、 金箔は簡単にヒビやシワがはいってしまうので慎重を要します。 最後に余分な金箔を刷毛で落として仕上がりとなります。 漆塗り工程ということで、漆に関わる部分のみを簡単に紹介しましたが、 仏壇完成までには木地屋・塗り屋の他にも、彫刻師・蒔絵師・金具師などの仕事も関わってきます。 多くの職人の手を経て受注仏壇の1本が完成します。 |
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![]() 金箔と竹ばし |
金箔
![]() 金箔とは、純金のかたまりを、大きさ4寸2分・厚さ数ミクロンまで打ち延ばしたもので、 厚みの号数・裁ち切り・洋箔など値段に合わせて様々な種類があります。 |
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![]() 塗りの工程--| 1.木地 | 2.布張り下地 | 3.砥乃粉下地 | 4.中塗り | 5.上塗り | 6.摺り漆 | 7.金箔押し | |